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甘樫の丘

先月、飛鳥の甘樫の丘へ行った時の写真です。

大和一望

この写真の左奥に小さく見えているのが、耳成山です。
右手になだらかな山のように見えているのが天の香具山です。
本当はこの写真の左に畝傍山があるのです。

これは大和三山といいます。
甘樫の丘からとっても綺麗に見えています。

昔、中大兄皇子(後の天智天皇)がこんな歌を詠んでいます。

  香具山は  畝傍雄々しと
  耳なしと  相あらそいき
  神代より  かくなるらし
  いにしへも 然なれこそ
  うつせみも
  妻を    あらそふらしき

【読み】
かぐやまは うねびををしと みみなしと あひあらそひき かむよより かくにあるらし いにしへも しかにあれこそ うつせみも つまを あらそふらしき

【大意】
香具山(男神)は畝傍(女神)を渡すのが惜しいといって、耳成(男神)と互いに争った。
神代よりこうであるらしい。
昔もそうだったからこそ、現世でも、一人の女性を二人で争うらしい。


美貌の万葉歌人、額田王(ヌカタノオオキミ)と、彼女をめぐる古代の英雄、中大兄皇子(ナカノオオエノミコ)と大海人皇子(オオアマノオウジ)という兄弟の恋争いを思い出すと、ロマンが膨らんできます。

一人の女性を会い争う二人の男性。
しかもその二人はその国のNo.1とNo.2なのです。
大海人皇子はその当時の夫、温厚で才能に恵まれている一方、人間味のある優しい性格、その夫から奪おうとしているのが、中大兄皇子。
彼は望んだものは必ず自分のものにする、それだけの力を持っている。
しかも総てにおいて夫よりも勝っているのだ。

その時の彼女の心境はいかばかりのものだったのだろう。
二人の皇子様に愛された女性、額田王。

彼女は巫女的な力も持っていたのかもしれない。
歌の才能にも恵まれ、また機知に富んだ会話は周りの総ての人に魅力を感じさせたのだろう。
しかし、彼女は本当に幸せな人生を歩んだのだろうか。

甘樫の丘に登って古代のロマンに浸り至上の時を過ごしたのでした。

★。.:*:・´゚☆。.:*:・´゚ 。.:*:・´゚☆。.☆

男性二人が女性を奪い合うなんてテーマは今でもよくあります。
昨年話題になった「冬のソナタ」もそうでしたね。
昔の漫画「タッチ」なんかもそんな風だったのでしょうか。

あなたはそんな経験ありませんか。
もしあったら、どのような展開になったのでしょうか。
そして、今は幸せですか。





 


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